
カレーライス大好きMOMOです(^▽^)/
日本のソウルフードと言えば、お米!ですよね。
それなのに、日本では米の価格が高騰して、米不足が深刻化しています。どゆこと!??
原因は、何年も続いた減反政策にあると言われています。減反政策とは、お米が生産過剰になって価格が下落し、農家が赤字にならないように、農家に休耕や小麦などへの転作を促す目的で1971年から2017年まで導入された農業政策です。パンやラーメンなどの普及で若者の米離れが拍車をかけ、転作には莫大な補助金が出たため、多くの米農家は米作りをやめてしまいます。そのため、積極的に後継者を育てる必要がなくなり、結果、生産者の高齢化や後継者がいないことで、米農家はどんどん減少します。2018年に減反政策が廃止になったものの、米の生産量は上がらず、ついに令和の米騒動に行きつきました
このままでは、日本のお米は高級グルメになって、日常の食卓から消えてしまうのでは?と不安になってしまいますよね。パンやラーメンでいいじゃないか、という問題ではありません。日本の食卓からお米が消えるという事態は日本人の精神文化が失われる、と言っても過言ではないのです。
と、言うわけで、今回はソウルフードにまつわるお米のお話です🌾
もともと、ソウルフードとは、南部アメリカでアフリカ系アメリカ人の奴隷制度時代に生まれた伝統料理の総称で、黒人音楽を「ソウルミュージック」と呼ぶように、差別的なブラックという言葉からソウル(魂)に置き換えて、60年代半ばから用いられた言葉で、日本で言えば「おふくろの味」みたいな感じでしょうか。
一方、日本におけるソウルフードという使い方は、大阪のたこ焼きとか、沖縄のゴーヤチャンプルなどのように、地域に土着した郷土料理、つまり、ローカルフードのようなものです。ここで、あえて米をソウルフードと書いたのは、日本人にとって米は大和魂のようなもの、日本人の精神性に深く関わりのあるものだと感じたからです。

縄文時代の終わりごろから始まった稲作文化は、それまでの狩猟採集文化から、定住して共同で米を作る農耕社会へと、日本人の生活スタイルを大きく変えていきました。
米と言う漢字からもわかるように、米作りは八十八の手間がかかる、と言われるほど大変な作業で、とてもひとりで出来るものではありません。近年のようにトラクターや田植え機などもなく、手作業で行う田んぼ仕事はなおのこと。私も10年ほど無農薬米を作っていたので、その苦労はよく知っています。やれ、日照りだ、大雨だ、台風だ、虫がついた、イノシシが入った、草が生えた、病気になった、とその都度、右往左往して、1年の半分は田んぼ作業に追われます。
そんな暮らしの中から「結」という文化が生まれました。
もともとは、小さな集落における共同作業で、助け合い、協力し合う相互扶助の精神で成り立っているコミュニティでした。田んぼの代掻きや水の管理、田植えや稲刈り、草取り、薪割り、冠婚葬祭、茅葺屋根の葺き替えにいたるまで、暮らしの中の大変な仕事を、互いに労力を提供し合って、協力して生活を支え合う、というものです。人という字は支え合って生きるという意味から成り立っているように、厳しい自然と対峙して暮らしていくために、人は支え合い、助け合って生きていくことが本来の姿なのかもしれません。
沖縄では、サトウキビの収穫などに「ゆいまーる」と呼ばれる結の習慣が残っています。結もゆいまーるも、見返りは期待されないものです。カルマ・ヨーガ的な考え方ですね。
現在も田舎の集落では、戦時中の炊き出しなどの総動員体制の名残りで、組、班、最寄、などの隣組として残っている地域もあります。過疎化が進む私の住む集落でも、茶畑や山の水の水路の管理などは、班が共同体で行っています。その作業は、都会の人が考えるような義務的なものではなく、先人が作ったものを、大切に受け継いでいき、後世に残していくために、みんなで力を合わせて守っていこう、という強い思いを参加して強く感じました。

結の精神は、まず全体を大事にしようという思いから芽生えて、その中で、互いの存在や価値を認め合って、助け合い、支え合うものです。そこには対立や競争もなく、分かち合う心が育まれます。それこそが、日本人の和の心そのものだと思うのです。
無農薬や自然栽培の田んぼは、人と人だけではなく、虫や鳥、土や水など、自然と敵対せず、全体としての調和を大切にした結の作業です。そこで育まれるお米は、まさに、そんな日本人の根底にある和の精神です。
また、お米で作る麹や酒などの副産物からは、日本人のマスト発酵アイテムである味噌や醤油なども生まれます。日本の食卓には「米」というものが欠かせないのです。
主食の米が無くなったら。、麦でパンやうどんを作ればいいじゃないか、という発想だけでは済まされないほど、米と日本人の結びつきは深いものだと私は思っています。日本と言えば米、インドと言えばカレーと同じくらい( ´艸`)
因みに、「カレー」と言う言葉はインドにはないって知ってました?インド人もびっくり(古い💦)
南インドのタミル語「カリ」(スパイスで味付けしたスープ)もしくはヒンドゥ語の「ターリ」(香り高いもの、美味しいもの)がイギリスに渡って英名になり、「カレー」として日本に入ってきたというものが通説ですが、「カリ」は辛いという意味でもあるので、「かれぇスープ」からカレーとなった説もあるとか、ないとか。どっちやねん(笑)
インドのソウルフードであるカレーと、日本のソウルフードであるお米がミックスされた、日本独特のオリジナルフード「カレーライス」。漬け合わせはもちろんラッキョウ、福神漬け、とくれば、お馴染みの昭和の食卓。日本人みんな好きですよね。私も大好きです。昨今流行りのインド料理のお店に入っても、ナンではなく、私はライス派です。

「ママカレー」とも言われるように、カレールゥが日本に入ってきてからは、カレーライスにはそれぞれの家庭の味、思い出の母の味、みたいなものもありますよね。そこにはやはり、お米の文化の影響も色濃く反映されているように思います。
インドにはカレーだけではなく、お米の文化もあるんですよ!インド人はナンとか、ほとんど食べてません。北インドはお米があまり採れないので、小麦粉で作ったチャパティが主食でしたが、南インドはお米が主食です。ちなみにネパールのソウルフードもダルバートという豆カレーとご飯でした。
お寿司屋さんでは、ご飯のこと「シャリ」って言いますが、シャリはサンスクリット語の「シャーリ」から来ていて、「お釈迦さまの骨」(仏舎利)のことなんです。
お釈迦さまはインド・シャカ族の王子ゴータマ・シッダールダです。シャカ族は、農耕民の一部族で、ヒマラヤ、アッサム、雲南に連なる照葉樹林帯と呼ばれる地域で稲作をしていたと云われています。高地だったから陸稲だったかもしれません。日本文化を特徴づける茶、納豆、鮨、麹酒など稲作文化の起源がそこにあったことは、日本の農学者、中尾佐助博士が明らかにしています。インドは、中国に次いで、世界第二の米の生産国でもあります。日本の食卓のルーツがヒマラヤだったなんて驚きですよね。日本人のカレーライス好きの意味がこれで何となくわかった気がします。
ちなみに、シッタールダ王子の父の名はシュドーダナ王、意味は何と「浄飯」です。(o^―^o) また、インドの古代叙事詩「マハーバーラタ」の登場人物にも、飯の名を持つ人がいっぱいいます。
シュクローダナ=白い飯、ドローノーダナ=桶いっぱいの飯、アムリトーダナ=甘露のごとき飯。みーんなオーダナ(飯)が入ってますね。きっと、それほど大事のものだったんですね。

ライスという言葉もまた、タミル語の「アリシ=Arisi」に由来する、と言われます。タミル地方には、カレーと並んでインドを代表する料理「ビリヤニ」があります。インディカ米に野菜とスパイスを入れてギー(バターオイル)とともに炊き込んだ料理で、祝いの席では山羊や羊の肉を入れるそうです。(私はビリヤニも大好物。( ´∀` ))
古代南インドの商人たちは、アラビア海を航海し、ペルシャやバビロニアなどの王国と交易していました。ある時、船にヒマラヤの金色に輝く不死鳥が積み込まれました。その肉を食べると不死になる、と言われる霊鳥です。商魂たくましいインドの商人は、米とターメリックと不死鳥の肉を炊き込んだ料理(現在のビリヤニ)を、王の宮殿に献上します。その料理は、不死鳥のごとく黄金色に輝いており、この料理が王たちの間で評判となり、これによってインディカ米は西アジアに広がったと云われています。
一説には、不死鳥というのは、孔雀のこととも云われています。孔雀はナーガ(蛇)を生き餌とします。ナーガが生命力の象徴であることから、その鳥の肉を食すものは、永遠の命を得る、とも伝えられました。また、生命を司る神ナーガの精力が地中で金色に凝り固まったものがターメリックである、とも云われ、そのためビリヤニにはターメリックが欠かせないのだそうです。米とターメリック(カレー)の相性の良さはここからきているのかもしれませんね。
そして、このような考え方は、蛇の生命力をあやかる、という一種の呪術でもあります。シャカ族のトーテムはナーガであり、ナーガの末裔の一族とも云われることから、米とターメリックとナーガの関係性も見えてきそうです。

言語学者の大野晋氏は、面白い説を唱えています。
古代日本語と同じ共通性を持つ単語が、南インドのタミル語である、と言います。
カミ(神)、マツル(祀る)、ハラウ(祓う)、ノム(祈む)、そしてコメ(米)、アハ(粟)、モチ(餅)、ナヘ(苗)、ハタケ(畑)、タンボ(田んぼ)、アゼ(畔)、クロ(畦)、ツク(搗く)など米作りに関わることの多くはタミル語です。
タミル語を話すのは、古代インドのドラヴィダ民族です。紀元前2000年頃、アーリア人の侵入により、古代インドのドラヴィダ民族は征服され、紀元前8世紀、バラモン教のカースト制度により不可触賤民(アウトカースト)とされ、南インドや東中国に逃れた、と云われています。そのドラヴィダ民族が、縄文時代後期あるいは弥生時代あたりに日本に渡ってきた、と言います。
当時の日本列島は、火山国で、亜熱帯の気候であったので、鉱物(金・銀・銅・鉄・水銀・朱砂・琥珀)・動植物(熊・鹿・猿・大麻・漆)・海洋物(真珠・珊瑚)などの資源の宝庫でもありました。
五世紀ごろ、南インドから、南インド特産の香木を持った民族が、国際交易品の真珠・珊瑚を求めて、極東の列島の南九州坊津に現れます。やがて、その南インドから渡来した国際交易商人達は、先住民の軍事部族の「ハヤト」を従え、南九州を支配していきました。そのハヤトが使う言葉は、飛鳥ヤマトのアルタイ語とは異なり、タミル語と類似していた、というのです。
また、古代インドのクナ地方にあったドラヴィダ民族のクナト国の王は、アーリア人の支配から逃れ、シベリア側から日本に移動してきたと、旧出雲王家の伝承は語っています。出雲族の伝承では中国山地には良質の砂鉄があり、それを使うと低温で鉄ができるため、その鉄を欲しがる人が集まったので、出雲が都になったと言います。その製鉄技術法を、タタラといい、タタラはタミル語で「猛烈な火」を意味します。

日本上陸後、約1000年を経て、出雲王国が成立します。この国は武力による統一国家ではなく、インドと同じ信仰により結ばれた王国だと言います。その信仰が「幸の神」です。民族の先祖霊を守護神と定め、サイノカミと呼びました。クナト王の名前を使い、父神をクナト(久那斗)大神とし、母神を幸姫(さいひめ)ノ命と言います。息子神にはインドの象神〔ガネーシャ〕が当てはめられ、サルタ彦と呼ばれます。「サルタ」とはタミル語で長鼻を意味するので、サルタ彦は「鼻高神」とも呼ばれました。インド神話に置き換えれば、クナト神はシヴァ神、さいひめはパールバティ女神ということになります。
出雲族はインドの風習であった祭りを、各地で続けました。春分の日に春祭を、秋分の日に秋祭を村中で行います。出雲族の各地の代表は、春分と秋分の日に王宮の前に集まり大祭を行いました。そして、久那斗の大神の隠(こも)る山とされた火神山〔伯耆大山〕に向って一緒に礼拝し、祭りでお互いに、親睦を計りました。これが「マツリゴト」の始まりだった、と言います。
このように、古代の文献からも、古代インドと日本のつながりはとても深く、日本のソウルフードであるお米の文化は、インドから渡ってきたこと、そして、同時に、その精神文化や伝統的風習の起源も古代インドの影響を受けていたことがわかります。
今まで当たり前のように、食べていたお米。米不足になり、あらためて、その価値が問われています。そして、悠久の時をかけて、私たちのもとにやってきた、貴重な主食であり、日本人の魂でもある、お米の歴史に思いを馳せながら、八十八神が宿ると云われるお米一粒一粒を味わっていただくきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
AUM SHANTI 🌟

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LIVE情報 & YOGA WORK
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また旅キッチン7周年 また旅ヴィーガンマルシェ
Shanti Shankar 投げ銭LIVE 🎵

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11時:夏至のエネルギーワーク🌞太陽と月のヨーガ🌛約1時間 MOMO shanti i
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