マントラと言霊

MOMO Shanti i です。

MOMO Shanti i は マントラネームです。

マントラとはインドのヴェーダ哲学に端を発し、その語ヒンズー教の本質的な概念ともなった、人に霊的な変容をもたらす言葉で、祈りや瞑想などで唱えられます。

サンスクリット語で「真実の言葉」「秘密の言葉」という意味を持ちます。

仏教では真言と言い「大日経」などの密教経典に由来しています。

日本にも言霊(ことだま)と言って、言葉に宿っている神秘的な力は古来から信じられており、古くは万葉集にも「やまとの国は皇神(すめかみ)の巌(いつく)しき国、言霊の幸(さきは)ふ国と語り継ぎ言ひ継がひけり。」と書かれています。

神社で神主さんが唱える「祝詞(のりと)」も言霊の力を使ったものです。また、「忌み言葉」と言って、結婚式に「縁を切る」などの縁起の悪い言葉を避ける風習は未だに残っています。

古来日本に伝わる和歌は、呪術的な役割を持っていたともされます。

日本最古の勅撰和歌集である古今和歌集の序文にはこのようにあります。

「ちからもいれずしてあめつちをうごかし、めにみえぬおにかみをもあはれとおもはせ、をとこをむなのなかをもやはらげ、もののふのこころをもなぐさむるはうたなり。」(力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあわれと思わせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。)

この「やまとうた」と呼ばれる和歌は天地の開け始まりからあったとされ、世に伝わったのは、「ひさかたの天にしては下照姫に始まり、あらかねの地にしては素戔嗚尊よりぞ起こりける。」とあります。

また、古史古伝のひとつである、ヲシテ文字(神代文字)で書かれた「ホツマツタヱ」には、「あ」から始まり、「わ」で終わる48音からなる「あわのうた」という五・七調の歌があります。「あ」は天地の天である父、「わ」は天地の地である母で、「あ」と「わ」の間に森羅万象のすべてが含まれると言われます。

イザナギとイザナミの時代、政治が乱れ、病が広がり、神への祈りがおろそかになって国の政が衰えました。これは国民の言葉の乱れであり、心の乱れである、として、言葉の乱れを正しく整えるために、イザナギとイザナミが「あわのうた」を作り、全国を回ったと伝えられています。

これはまさに現代に通じるものを私は感じます。

ヨーガでは、心は言葉によって作られている、と考えられます。

マントラとは心を整えるための道具です。無意識でも何度も口にすることで、効果を発揮します。

「ONE PIECE」では相手の行動を先読みしたり、感情を読み取るためにエネルが心網というマントラの力を使っていました。エネルはゴロゴロの実の能力を平行して利用することによって、相手の気配だけでなく、会話まで聞き取ることができたようです。

またインド・ヨガの指導者であったパラマハンサ・ヨガナンダ氏の著作「あるヨギの自叙伝」を、アップル創始者のスティーブ・ジョブス氏はアファメーション(自己成就的実現)として繰り返し読み、潜在意識の活用法として、またそれを応用した自己実現の方法として用いていたと言います。

なので、マントラを名前にする、というのは最強の方法です。名前は自分でも他の人からも自然にアファメーションされるからです。

私のマントラネームのMOMOは、インドの旅でつけられたあだ名で、Shantiは、サンスクリット語で「憎悪の感情のない友愛に満たされた状態」のことを言い、ヨーガでは「心の平安」「内なる平和」を意味し、内面的な平穏・寂静を表します。英語では「INNER PEACE」とも翻訳されます。

私が数年前インドを旅していたとき、ヒマラヤの麓の村で出会ったババジ(グル/師匠)は、当時落ち着きのなかった私にいつも「シャーンティ、シャーンティ」と言っていました。そのマントラを聞くたびに、私の中に神聖な感覚が広がっていき、心の動きが鎮まっていくのです。

また、ヨーガのレッスンの最後には、必ず「オーン シャンティ シャンティ シャンティヒ」と唱えます。

「オーン」はAUMと表記し、オウムと読みますが、オーンと発音します。

AUMは3つの音から成り立っています。

Aはブラフマー神/創造

Uはヴィシュヌ神/維持

Mはシヴァ神/破壊

ヨーガではAUMが常に循環して世界が在ると言われています。

「オーン」とは宇宙の始まりから終わりの音、つまり、宇宙に原初から響き渡っている「聖音」です。

仏教の真言である「おん」、キリスト教の「アーメン」、イスラム教の「アーミーン」、神道の「オォォォォー」もすべて同じ響きを持つ「聖音」です。

「シャンティ」を3回唱える理由は、1回目、自分自身の心の平安、2回目、家族や愛する人の心の平安、3回目、生きとし生けるものと世界のすべての平安を願うためです。

ヨーガのプラクティスのあと、心と体が整い、平和で穏やかな状態になったとき、マントラは最も霊的なエネルギーを発揮します。自分自身がシャンティになって世界を見つめるとき、同時に世界もシャンティになっていくのです。

オーン シャンティ  弥栄

3/31(日)美濃市 善光寺 「みのっ子市」にて 12時より

キールタン・ユニット SHANTI SHANKAR 投げ銭LIVE♪

【キールタンとは?】

歌うヨガと言われるキールタンとは、インドではバジャンとも言われ、サンスクリット語のマントラをメロディに乗せて繰り返し歌う祈りの歌です。リードのマントラに合わせて、みんなで声を合わせて繰り返し輪唱することで、宇宙の振動と調和して心と感情を高次の状態へ導きます。

【SHANTI SHANKAR】

リードボーカルとウクレレ MOMO Shantii

ギターとコーラス Sattman

ベース Shava Shanti a.k.a Asatosift

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