
春ですね🌱
私は春分前日に生まれましたので、春が大好きです。
春分というのは二十四節気のひとつで、太陽が真東から昇って真西へ沈み、昼と夜の長さが等しくなる日です。
二十四節気とは、古代中国を起源とし、一年を春夏秋冬の四つの季節に分け、その中に春分、夏至、秋分、冬至があり、さらにそれを六つに分けたもので、春であれば、一月節の立春、一月中の雨水、二月節の啓蟄、二月中の春分、三月節の清明、三月中の穀雨、と言うように、二十四の節と気(中)に分けた太陰太陽暦という暦です。

日本の暦は飛鳥時代に中国から伝来した、と言われています。
1ヶ月を天体の月(太陰)が満ち欠けする周囲に合わせて作られ、一方で地球が太陽の周りをまわる周期の365日の季節の移り変わりとの誤差があるため、2,3年に一度、閏月を設けて13ヶ月ある月を作り、季節と暦を調節しています。
太陰太陽暦は、月の配列が変わることのない現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に改められる明治時代まで使われていました。
春のはじまり、芽吹きの季節であり、農作業はじめの季節として、春分の日は、アジア諸国で祝い事が行われ、中国では「春節」として新年を祝う行事とされています。
日本でも、「春季皇霊祭」という宮中祭祀が行われたり、地域の神社で春分祭、春季祭などが開かれています。
また、仏教でも、この時期は先祖供養をする「お彼岸」で、寺院ではお彼岸の中日である春分に、彼岸会の法要が行われます。春分、秋分は、「此岸と彼岸が最も通じやすい日」と考えられ、この日、西に向かって拝むと、功徳が施されると、信じられています。

古代の人々は生活の中で、季節の存在や、それに伴う自然現象の推移に気づき、その体験をもとに農業や狩猟などの目安としたのが暦のはじまりとされています。これらの暦は自然暦と言われ、先住民族のイヌイットの暦やアボリジニの風の暦なども存在しています。
また、日本でも、伊勢暦や奈良暦、薩摩暦や三島暦などの地方暦の他、「地震なまずの暦」というものまであります。表紙のなまずが日本図を抱えて、首と尾が交差したところに要石(かなめいし)が打つつけられており、その脇に「ゆるぐとも よもやめけしのかなめ石 かしま(鹿島)の神のあらんかぎりは」と和歌が詠まれています。当時の人々にとっても地震は脅威だったのですね。

月の満ち欠けを基準にした太陰太陽暦を用いたのは、メソポタミア文明のころのシュメール人とされます。紀元前2000年頃のバビロニアでは、すでに太陰太陽暦は活用されており、やがて、バビロン捕囚中のユダヤ人に伝搬し、現在のユダヤ暦に引き継がれました。
日本や中国などが太陰太陽暦を二十四節気に分けて考えるのとは別に、古代ユダヤやインドの太陰太陽暦は、占星術の黄道十二宮によって分けています。黄道十二宮とは、天文の黄道帯(獣帯)を黄経で12等分した13星座のうち、へびつかい座を除いた12星座を言います。この十二宮は東西に伝播し、インドから密教にも取り入れられています。

インドにおいて、インド国定暦は太陽暦としていますが、伝統的なヒンドゥ暦は太陽太陰暦を用います。インド政府や主要メディアも太陽暦と併用することが多く、地域、民族によって、イスラム暦やベンガル・カレンダーなどの各地域固有の暦と併用しています。
太陽や月の位置から割り出したインドの暦法は、インドで最も古い学問のひとつであるヴェーダの補助学として古代に成立した、とされています。
太陰太陽暦を定義した宗教用の暦「ラーシュトリーヤ・パンチャーンガ」では、惑星の星座の位置、ドリカ・ガーターによって計算され、暦を構成する5つの要素「ティティ、ナクシャトラ、ヴァーラ、ヨーガ、カラナ」から成り、ヒンドゥ教の祝祭日や吉兆な時間、ムフールタ(日の出)を確認するために用いられます。
ティティ:朔望日(新月・満月)
ナクシャトラ:月の通り道にあたる白道を13度20分で割ったもの。
ヴァーラ:7曜に基づく曜日。
ヨーガ:太陽と月の黄経の和を13度20分で割ったもの。
カラナ:ティティを前半と後半で2分割したもの。
月が満ちていく間に15のティティ、月が欠けていく間に15のティティがあり、合計で30のティティがあります。 月が満ちていく期間はシュクラ・パクシャと呼ばれ、月が欠けていく期間はクリシュナ・パクシャと呼ばれます。 そして、各ティティには名称があり、また、それぞれに支配星、特徴、神格などがあります。 伝統的なインドの暦では、日付はこのティティで計算されます。

さて、そんなインドには季節があるのか?と思われる人も多いのではないかと思います。インドと言えば、暑い国というイメージありますよね。
しかし、インドは広いのです。私がステイしていた北インド、ヒマーチャル・プラデーシュ州標高2千メートルの村では、4月中旬と言えど朝夕はセーターが必要だし、雨の日は1日中タンドールの火を焚いており、今住んでいる日本の山村とほとんど変わらない気温でした。
インドの季節は大きく乾季と雨季に分かれます。
原始仏教の聖典では、4ヶ月づつ3季に分けていたようです。ゴータマ・ブッダは王宮にいたころ、4ヶ月ごとに冬と夏と雨季に宮殿を変えて過ごしたと書かれています。さすが王子さま( ´艸`)
インド古典文学では、一年を6季に分け、ヴァサンタ(春)を「リトゥ・ラージャ(季節の王)」とか「リトゥ・パティ(季節の主)」と呼び、春を第一の季節としています。
北インドでは、インド暦マーガ月の満月に行われる、春の訪れを祝うお祭り「ホーリー」の翌日から春が訪れるとされています。
インドの伝統的な暦、ヒンドゥ暦のひとつである「サカ暦」(シャカ暦)では、年始は太陽暦の3月22日、つまり、春分を新年としていました。
日本でも、新年は冬ですが、入学式や入社式は春で、4月を新年度としていますよね。春はやっぱり、新しいことが始まる、わくわくする季節なのですね🌸私も春推しです。

古代ローマの暦は当初、春を年始として朔望月に基づく10ヶ月を定めて、あとは適当に日数を加えて一年とする、というテキトースタイリー(笑)な暦だったそうですが、紀元前8世紀の頃には、一年を12ヶ月355日とする太陰太陽暦が用いられました。
やがて、神官や政治家が、暦を政権争いのネタにして戦いはじめ、ローマで権力を手にしたカエサルによって、一年を365日として4年に一度閏年を入れ、朔望月に頼らない太陽暦の原型であるユリウス暦に移行します。
その後キリスト教の発展により、イエス・キリストの復活の日が、ユダヤ暦の太陰太陽暦に基づくため、キリスト教最大の祝祭である復活祭を行うために、ユリウス暦をもとに春分の日を3月21日に固定した上で、春分直後の満月の日を計算して復活祭の日付を算出し、教会暦(典礼暦)という暦を用いるようになります。やがてローマ教皇グレゴリオ13世の名のもとに「グレゴリオ暦」=西暦がヨーロッパの主流となりました。
日本では明治5年、政府より太陽太陰暦からグレゴリオ暦に切り替える旨の太政官布告が発せられ、明治6年1月1日に改暦されました。

日本は太陰太陽暦を旧暦として、西暦を使うことが多いのですが、公的な文書に関しては日本独自の紀年法である和暦を使用しています。
和暦とは、飛鳥時代、大化の改新以後定められ、最初の元号を「大化」として、以来皇位継承に伴い、15世紀にわたって、現在の「令和」まで続いています。
また、和風月名といって1月を睦月、2月を如月、3月を弥生、4月を卯月、5月を皐月、6月を水無月、7月を文月、8月を葉月、9月を長月、10月を神無月、11月を霜月、12月を師走というふうに、旧暦の季節や行事に合わせたのものが、現在のカレンダーなどにも書きこまれています。西暦の暦月とは季節感のずれはあるものの、日本人にはなじみ深いものがあるのだと思います。
その他、日本には、胎児の成長段階を月数や暦と結び付けて意味づけし、それに沿った儀礼を行う伝統がありました。
妊娠期間は月の満ち欠けに沿って数えられ、「十月十日(とつきとおか)」すなわち約10か月(約280日)で出産に至ると表現されました。これは太陰太陽暦において妊娠開始から10回の月の周期を経て迎える10か月目の10日目頃の出産という意味合いです。
無事出産を終えると、生後すぐに産湯に浸ける「産湯(うぶゆ)」、生後7日目の夜に命名式を行う「お七夜」、生後30日前後に氏神様へ参拝して報告と祈願をする「お宮参り」など、これらの儀式を通じて、新しいイノチの誕生を祝い、神仏に感謝するとともに子どもの健やかな成長を祈りました。
最も古い古代日本の暦の記述は「ホツマツタヘ」の中のトホカミエミタメ暦です。神代には暦がない、と言われてきましたが、ヲシテ文字という神代文字で書かれたこの文献には「スズ暦」と「アスズ暦」というものがあったそうです。
スズ暦は春秋二倍暦で6年(通常年では3年)を1単位とし、 スズ苗の成長を基準とし、アスズ暦は神武天皇の時代のもので、天皇の御代に対応する暦であり、春秋二倍暦を基に作られています。サンスクリットで「スズ暦に次ぐ暦」の意とも言います。 またアスズ暦は『日本書紀』の年号「太歳(たいさい)」に対応するとのことです。

また、最近では、マヤ暦をベースにした「13の月の暦」や杉山開知氏の考案したヘリオ・コンパス(地球暦)など、既存の暦にとらわれず、それぞれの受け止め方で感じる暦のデバイスがたくさんあります。
惑星や季節のめぐりを感じながら、宇宙や大自然のリズムを、暮らしのなかでホリスティックに活かせていけたら、心も身体もグラウンディングできますよね(^▽^)/
暦を通して、あなたの生き方がチューニングできれば幸いです💚
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
佳き春の日をお過ごしください。
やみあけの 風もすがしき やよい月 季節はめぐり 花も歌わん
春分🌸吉日
AUM SHANTI🌟


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